九州で初めて個展を開いている稲垣考二さん=佐賀市天神の画廊憩ひ

 名古屋市在住の画家稲垣考二さん(65)が、佐賀市天神の画廊憩ひで九州初の個展を開いている。ふっくらと肌の内部から光を発しているような女性像、物の重みまで伝わる静物画、夢のように煙る風景画などが並ぶ。15日まで。

 アクリル画「頭巾」は、稲垣さんが得意とする女性像。縦糸と横糸で織物を作るように、細い線を描き込むことで姿を浮かび上がらせるハッチングという技法で描かれる。ピンク色の用紙に紡がれた女性は、血管が透ける肌の質感まで表現され、真っすぐな視線で見つめている。

 稲垣さんは現代の裸婦展大賞や国展会友優作賞など、多くの賞に輝く。大学時代に「自分の好みを知った」と言い、「『重い』といわれる画風は、意識したものではなく結果。自分が良いと思う方向に描いていくと、自然とそうなる」と話す。10日は休廊。問い合わせは画廊憩ひ、電話0952(23)2353。

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