小島健太郎さん

今林利恵子さん

 ■県内で研修中の農水省職員 現場とのつながり大事に

 農林水産省職員。入省2年目の新人研修として9月中旬から約1カ月間、佐賀県内の農家に住み込み、農作業を手伝っている。農業の最前線での経験や現場の声を今後の政策に生かすことが目的だ。
 小島さんは東京都出身。大臣官房秘書課勤務で、普段現場に足を運ぶ機会はないという。武雄市のキュウリ農家で収穫を手伝い、トレーニングファームの準備にも携わった。印象的なのは部会のメンバーが毎日のように意見交換していること。「自分の畑だけ良ければいいわけではない。助け合い、協力する精神を感じた」
 今林さんは、大学時代に学んだ食品関係の知識を生かそうと入省し、食品安全政策課で有害物質調査を担当する。白石町の農家で稲刈りやタマネギの播種(はしゅ)を経験、夕食の席で交わす会話からも意欲の高さや知識の深さを感じ取っている。「自分の部署は生産者、消費者の方に情報発信する機会もある。発信する相手の顔を意識したい」と話す。
 生産販売や担い手の減少など農業を取り巻く環境は厳しく、行政も難しいかじ取りが迫られる。小島さんは「絶えず現場とつながっている職員になりたい。今回の経験を思い出しながら仕事に励みたい」。今林さんも「現場の方とのつながりを大事に、広い視野を持った職員になりたい」と語った。

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