7月までの自殺者数が前年同期を上回っていることが報告された佐賀県自殺対策協議会=佐賀市のグランデはがくれ

 佐賀県の今年1~7月の自殺者数は86人で、前年同期に比べて6人増えていることが、5日に開かれた県自殺対策協議会で報告された。減少傾向にあった年間の自殺者数が増加に転じる恐れがあり、県は「自殺は個人の問題ではなく、多くが追い込まれた末の死」という視点で市町との連携を強化し、対策を推進する。

 年代や性別、市町別などの詳細は公表されていない。2012年は年間で213人だった県内の自殺者数は年々減少し、16年は3割減の147人だった。

 協議会の委員からは、生活困窮やうつ病への対策に加え、「大人の発達障害」に視点を置いた支援の必要性を訴える声が相次いだ。「周りの空気を読みづらい特性がある人たちが生きづらさを抱え、自殺リスクが高くなっている。社会で支援できる環境づくりを」「診察まで数カ月から半年待たなくてはいけない状況の改善を」との意見が出た。

 この日は、市町の首長や市町担当者が参加する「県自殺対策トップセミナー」もあった。

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