甲状腺被ばくを防ぐ安定ヨウ素剤を全県民に事前配布するよう県に申し入れた「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」の石丸初美代表(右から2人目)ら=佐賀県庁

 九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の再稼働に反対する市民団体が5日、甲状腺被ばくを防ぐ安定ヨウ素剤を全県民(約82万4千人)に事前配布し、必要性についての説明会を開くよう求める要請書を山口祥義知事と石倉秀郷県議会議長宛てに提出した。

 提出したのは「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」など3団体。要請書では「再稼働に同意した知事は、県民の命と健康を守る立場から丁寧に説明し、安定ヨウ素剤を事前配布する義務がある」と求めている。

 国が指示を出せない不測の事態には県として服用の判断・指示をするのかなども質問した。裁判の会の石丸初美代表は「全国では原発から5キロ圏外でも、事前配布の動きが広がっている。佐賀県はスピード感に欠けるのでは」と指摘した。

 対応した県医務課は「原発から30キロ圏内で高齢者や障害者のいる世帯など受け取り困難な場合は事前配布の方向で詰めており、早急に実現したい」と答えた。質問事項は文書で回答するとした。(大橋諒)

このエントリーをはてなブックマークに追加