弓野人形と江口さん

 弓野人形は、武雄市西川登町弓野地区に伝わる佐賀県郷土民芸品です。1882年に博多人形師の原田亀次郎が作り始め、素朴な土の人形が現在まで受け継がれています。

 4代目当主は江口誠二さん(64)。家業を継ぐために、県窯業試験場や長崎県波佐見で鋳込み技術を学び、3代目の元で修行を積みました。

 弓野人形は前後二つの型に土を流し込み、乾燥してから型から土を外して前後を合わせ、窯で6~7時間炊きます。その後、絵の具で鮮やかに絵付けをしていきます。

 「まずは顔、特に目が決まらないと全体の絵付けはできない」と江口さん。最近は貯金箱や鳥や馬に乗る子ども、節句人形、ひな人形など小さいものが好まれるそうです。大阪天満宮の祭り用の恵比寿、大黒のお面も制作しています。

 写真の作品は「武者人形加藤清正」。勇壮な人形には、男の子の無事の成長への願いが込められています。電話は0954(28)2028。

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