セーリング少年女子420級 息を合わせて艇を操り、先頭を突き進む鶴田希生(右)・中山由菜組(唐津西高)=愛媛県新居浜市の新居浜マリーナ

 ふるさと唐津に似た風に乗って快走した。セーリング少年女子420級の鶴田希生・中山由菜組(唐津西高)が、普段風が弱い瀬戸内に吹きつけた強風を味方に同種目で県勢初となる優勝。重由美子コーチは「速さがあったので、安心して見ていられた」と笑顔で2人を迎えた。

 香川と1点差の2位で迎えた最終日。微風の海で我慢強くレースを続けてきた鶴田・中山組に女神がほほ笑んだ。「自分たちの風が来た」

 風の強い唐津の海で練習を重ねてきた2人は第4レース、スタート直後から飛び出しトップでゴール。勝負を決める最終第5レースも先頭で最初の通過点を折り返した。「この距離ならいける」。香川との距離を確認した鶴田は勝利を確信。中山と息を合わせて先頭をがっちり守り抜いた。

 香川は今夏のインターハイ覇者で、瀬戸内をよく知る難敵だった。ゴールに向かう中、高校で現役をひと区切りにしたいと考えている3年生の鶴田は「もう最後だね」と苦楽を共にした後輩との最後のレースをかみしめた。有終の美を飾り、「うれしいの一言。これからは由菜ちゃんが頑張ります」と2年生の中山の肩をたたいた。

 先輩の思いを引き継ぐ中山は「次の目標は2連覇」と早くも闘志を燃やす。ヨット一家の四女で、インターハイで2連覇し、今大会成年女子で5位入賞した次女・由佳や、国体2連覇を果たした三女・由紀美をライバル視する。初優勝はまだスタートライン。「お姉ちゃんを超えたい」と、高い目標へ向けた船出となった。

 ▽成年女子セーリングスピリッツ級最終成績 (5)佐賀(宮崎、中山)18点

 ▽同レーザーラジアル級最終成績 (9)荒木陽菜(中大)38点

 ▽少年女子420級最終成績 (1)佐賀(鶴田、中山)9点

 ※いずれも第6レース中止のため、第5レースまでの成績で順位決定

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