アーチェリー少年男子決勝・佐賀-兵庫 拳を重ね、笑顔で声を掛け合う佐賀県チーム。(左から)畑瀬隆嗣、丸山瑛平、井上陸離=愛媛県今治市の宮窪石文化運動公園

■躍進支えた競争心

 

 相手が最後に放った矢が70メートル先の的を射抜くと、3人は悔しそうに唇をかんだ。高志館高と厳木高の混成メンバーで頂点に挑んだアーチェリー少年男子の県チームは、決勝で兵庫に1―5で惜敗。打越大輔監督は「よくやったが、最後のあと一押しができなかった」と悔しがった。

 左から右に不規則に風が吹き、両チームとも惑わされて矢が中心に集まらない中、県チームは「大きくー、伸びてー、引いてー」と、3人でリズムよく声を掛け合った。国体決勝という大舞台に臆することなく、普段通りのシューティングを重ねた。

 特に1人目の井上陸離(厳木高)は的の中心を射貫き、2本の10点を奪うなど奮闘。最初に矢を放つ役割を十分に果たしたが、それでも相手の終始安定した力にわずかに及ばなかった。

 今大会の躍進を支えたのは3人のライバル心だ。なれ合いでなく、互いに切磋琢磨(せっさたくま)して成長し合える関係が生まれた。仲間が中心を射抜けば、「次は自分が」と思える程よい緊張感と雰囲気があった。

 表彰式で2番目に高い台の上で笑顔を見せた3人。2年生の井上は「楽しかった。またここで戦いたい」。成長してこの舞台に戻ってくることを誓った。

 ▽少年男子団体決勝

兵庫5―1佐賀

(兵庫は17年ぶり2度目の優勝)

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