アスベストによる健康被害の相談を電話で受ける弁護士=鳥栖市の芯鋭法律事務所

 アスベスト(石綿)で健康被害を受けた人たちを支援している「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」などは4日、全国電話相談会を始めた。九州全域を受け持った鳥栖市の芯鋭法律事務所では弁護士3人が悩みや不安を聞き取り、救済への方策などをアドバイスした。5日まで。

 2014年の最高裁判決を受け、国は国家賠償請求訴訟で要件を満たせば和解する方針だが、救済はまだ一部にとどまっている。相談会は、被害者の掘り起こしや救済の拡大を進めようと全国6カ所で実施した。

 鳥栖会場には当事者から「石綿製品工場で働いた経験があるが、最近せきが止まらず心配」「石綿製品の配達をしていたが、中皮腫になった」という電話が寄せられた。家族や遺族からの相談も相次ぎ、対応した弁護士は、石綿健康管理手帳を持っているかどうかや労災認定の有無を確認し、専門病院での受診を促したり、特別救済法があることなどを説明したりした。

 相談は5日も午前10時から午後7時まで受け付ける。鳥栖アスベスト国賠弁護団の小山一郎事務局長は「不安を抱えている人は電話を」と呼び掛けている。

 相談は全国共通ダイヤル、電話(0120)117554。

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