14年間、無事故だった女性が初めて起こした事故だった。よく訪れていた近所の量販店の駐車場。買い物を終えて車を発進させた時、何かに乗り上げた感覚があった。

 2015年夏、歩いていた3歳の女児をはねて死亡させたとして、自動車運転過失致死罪に問われた50代の女性被告。叫び声に気付いて車を止めたが、女児は右前輪の下敷きになり、搬送先で死亡が確認された。

 「ひやりとする運転はこれまで一度もなかった」。証人として法廷に立った夫はこう振り返った。普段は確認を心掛けていても、失われてしまった命。被告は「原因は十分に前方を確認していなかったこと」と痛恨の思いを口にした。

 「犯した罪の重さを分かってほしい」と憤っていた遺族。被告は「未来ある夢を持った子どもを死なせてしまったこの罪を、一生背負って謝罪することが私にできること」と述べた。

 事故後、女児の通夜や告別式に「土下座する覚悟」で向かった被告。斎場の外からじっと手を合わせたという。(禁錮1年2月、執行猶予4年)

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