文部科学大臣賞を受賞した川副晃さん=小城市牛津町の牛津高校

■奨励賞もダブル受賞

 「全国高等学校家庭クラブ研究発表大会」のホームプロジェクト部門で、小城市の牛津高食品調理科3年の川副晃さん(吉野ヶ里町)が、最優秀の文部科学大臣賞を受賞した。家庭生活の課題や問題点を探り長期の学習研究を通して解決方法をプレゼン方式で発表する同部門。川副さんは、難病の妹にスポットをあて食生活を通した生活習慣の向上を長期にわたり実行したのが評価された。

 

 大会は8月3、4日に長崎市で開かれ、九州ブロック代表の川副さんを含め全国から7人が参加した。発表者はパワーポイントなどを使って、自ら作成したデータや画像をスクリーンに映しながら15分の持ち時間で、研究成果を披露。「適切な課題を設定しているか」など評価基準を5項目にわけて審査を受けた。

 2年前の時点で全国大会の出場枠が佐賀県から1人と決まっていたため、同校は学校を挙げて当時の1年生の中から学校代表の選考に入った。1年次の夏休みの課題でクラスから選ばれた川副さんは、学校選抜を勝ち抜いた。昨年の11月の県大会で、全国大会の切符を勝ち得た。

 川副さんは「妹の生活習慣を育みたい!」のテーマで、約2年をかけ、循環器系の難病を持つ妹のために仕事で忙しい親に代わって食事を調理。食材の作り置きをすることで親の家事負担が軽くなるよう、すぐに調理ができる「時短料理」を考案した。さらに、妹の体調に注意しながら体力を向上させるため、栄養バランスを計算に入れたきめ細かい改善プランを練り上げた。

 全国大会の数カ月前から、スライドのデータや画像を選別。発表スピーチも精査した。最近になって、妹の体力が向上し、「昼休みに外で遊べるようになった」「体育の授業も参加できるようになったよ」などのコメントを原稿に入れ込んだ。使ったスライドの数は60枚を超えたという。

 大会では参加した高校生の投票で選ばれる「クラブ員奨励賞」も受賞し2冠を果たした。川副さんは「パソコン操作を手伝ってくれた2人の級友をはじめ、発表内容にいろんな人がアドバイスをくれた。なによりも、発表に際し、妹や親の率直な意見も大きく、みんなが支えてくれた」と感謝している。

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