外見変化のケアとして、肌の色素沈着などがあった場合に目立ちにくい化粧の仕方を実演する看護師=佐賀市の県医療センター好生館

 がんやがん治療による脱毛など外見変化に悩む患者に寄り添う「アピアランスケア」のシンポジウムが2日、佐賀市の県医療センター好生館であった。理美容師や行政関係者、医療用ウイッグ事業者らが現状報告し、患者にどんな支援ができるかを考えた。

 県健康増進課の川原康義副主査は、一生でがんに罹患する確率は「2人に1人」という推計や、県内ではがんにかかった人のうち、約3分の1が生産年齢(15~64歳)であることを紹介。相談窓口設置などがんになっても安心して暮らせる社会づくりに取り組んでいることを伝えた。

 美容師の大園ひろ基さん(37)=佐賀市=は同業者に独自の意識調査をし、半数以上がアピアランスケアについて知らなかったという結果を報告。一方で、しっかり対応している店では患者から多くの相談があったことを挙げ、「病気になったとしても美容室で髪のことを相談できるのが当たり前の社会になっていく必要がある」と強調した。

 理容師の境真作さん(39)=同=は「見た目はもちろん、心理的ケアも大事」と話し、がん治療やケアに関する情報を共有し、行政や医療機関などとも連携していく大切さを訴えた。

 シンポジウムは約40人が参加した。

このエントリーをはてなブックマークに追加