「ジャパンエキスポ」の手応えと課題を報告する作陶家ら=唐津市の旧大島邸

 7月にフランスであった日本文化の博覧会「ジャパンエキスポ・パリ」に出展した唐津焼の作陶家ら3人が先月下旬、唐津市の旧大島邸で報告会を開いた。「日本文化への知識がない人たちにも手に取ってもらえる」と手応えを語る一方、価格の高い茶器などへの反応は鈍く、「用途や製法を丁寧に伝えていく必要がある」と海外展開の課題を挙げた。

 博覧会は7月6~9日にパリ郊外で開かれ、鳥巣窯(浜玉町)の岸田匡啓さん(33)、作礼窯(厳木町)の岡本修一さん(31)、中里太郎右衛門陶房(町田)の川上英之営業部長(43)が現地入りした。3窯元で約200点をそろえた唐津焼ブースには、4日間で約3400人が来場した。

 岡本さんは、展覧会向けに作った食器やマグカップと多様な技法で作った豆皿、茶器を出品。値頃感のある豆皿がアクセサリー置きにも使えるとして人気だったが、茶器は売れなかったと説明した。

 来場者からは「なぜこんなに高価なのか」との質問が多く寄せられた。岡本さんは「職人が一つ一つ手作りしていることなどを伝え、値段が高い理由を理解してもらう取り組みが欠かせない」と振り返った。

 今回の出展を「海外進出の一歩」と位置付ける岸田さんは、「現地のニーズを探るには一度きりの出展では意味がない」と話し、継続してPRしていく必要性を指摘した。出展を企画した市唐津焼振興室の担当者は「費用対効果を分析し、来年も継続するか、検討したい」と話した。

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