金角湾をまたぐ黄金橋(ザラトーイ・モースト)は街のシンボル。全長737メートルの世界有数の斜張橋。左側には軍艦が並び、軍港の顔ものぞかせる=ウラジオストク

大正から昭和初期にかけて発行された日本人向け新聞「浦潮日報」の本社。大きな時計台は、現在も街のランドマークとしての役割を担っている=ウラジオストク

ロシア極東には、日本人ゆかりの建物も少なくない。正面の建物は「横浜正金銀行」の支店だった。現在は博物館として使われている=ウラジオストク

大正時代、宮沢賢治がサハリン(樺太)を訪れている。稚内から船で上陸し、鉄道に乗り換えて北へと向かった。この旅が『銀河鉄道の夜』のモチーフになったと考えられている=ユジノサハリンスクからバスで1時間の町「コルサコフ」

歴史を学ぶために戦勝記念塔を訪れた子どもたち。第2次世界大戦の戦没者の墓碑銘と、平和を願う「永遠の炎」が設置されている=ユジノサハリンスク

通称「噴水通り」と呼ばれるアドミラーラ・フォーキナー通り。通りの両側にはレストランやカフェが並び、散策を楽しむ市民が多い=ウラジオストク

市場には新鮮な果物や野菜が積まれ、活気にあふれる。山盛りのベリーの瓶から、ひと粒つまんで味見してみる少年も=ハバロフスク

■日本と密接、隣のヨーロッパ 「共同経済活動」で注目

 成田空港から、わずか2時間のフライトで到着するヨーロッパがある。「ロシア極東エリア」。かつては日本人街が形成されるなど歴史的なかかわりが深く、最近は日本とロシアが経済分野で協力する「共同経済活動」の舞台としても、にわかに注目を集めている。

 バレエやオペラなど新たな芸術の都として発展著しいウラジオストク、『銀河鉄道の夜』の宮沢賢治が訪れたサハリン(旧樺太)、中国との国境を流れるアムール川(中国名・黒竜江)沿いにある拠点都市ハバロフスク…。それぞれに個性的な表情を見せてくれる。

 いずれも北海道と同じか、さらに北に位置しており、季節は日本よりも早い。さわやかな秋の気配にあふれた三つの都市を歩いた。

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