鳥栖-鹿島 後半35分、鳥栖MF福田(中央)がヘディングで先制点を決める=鳥栖市のベストアメニティスタジアム

 「鳥栖に来てからのベストゲーム」-。試合後、フィッカデンティ監督は誇らしげにこう振り返った。5連勝中で首位を快走する鹿島と互角以上の戦いを演じ、鮮やかな完封勝ち。鳥栖の選手たちはこれ以上ないパフォーマンスを見せ、勝利を信じて詰めかけた1万8千人超のサポーターに最高の感動を届けた。

 値千金の決勝弾を決めたのはMF福田だ。後半35分。中盤でボールを運ぶと、縦に抜け出したMF安庸佑(アン・ヨンウ)にパス。安庸佑がFW田川に渡す間に、相手センターバックの背後についた。田川からのクロスを冷静に頭で合わせ、ゴール左隅に流し込むと、ヒーローは両手を空高く突き上げた。

鳥栖-鹿島 前半35分、鹿島DF昌子(右)と競り合う鳥栖FWイバルボ=鳥栖市のベストアメニティスタジアム

 相手は5月の第12節以降無得点試合がない強敵。試合前、選手たちは「いつも以上に隙を与えてはいけない」と警戒した。球際の競り合いは激しく、ヒートアップしてせめぎ合う場面もあったが、「気持ちの部分でしっかり戦えた」と福田は胸を張った。

 ほぼ同じメンバーで挑んだ前節・浦和戦は、2度先行しながら2-2の引き分けに終わった。それだけに指揮官は「最高の準備をしないと試合にならない」と奮起を促した。この日は最後まで攻撃の意識も高く、終了間際にFWイバルボを鹿島FW金崎がファウルで止めざるを得ないほど、相手を慌てさせた。

 11勝のうち10勝はホーム戦で、サポーターの声を背に圧倒的な強さを示している。2週間後のC大阪戦に向け、「同じ相手に2度は負けられない」。殊勲の福田はきっぱり言った。

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