浮世絵風のイラストで「あるあるネタ」を表現する作風が特徴のイラストレーター山田全自動さん=嬉野市の忍者村「肥前夢街道」

 鹿島市出身の浮世絵イラストレーター、山田全自動さん(34)の常設展が1日、嬉野市の忍者村「肥前夢街道」で始まる。浮世絵風の絵柄で現代人にも通じる「あるあるネタ」を描いた独特な作風で、パネルやびょうぶなど計約70点を入れ替えながら展示。初日の午後2時から3時はサイン会も開く。

 机を挟んで気まずそうに座る町人(ちょうにん)姿の2人の絵に、「友達と 友達の友達との飲み会で 友達が遅刻」と添えられた文。思わず「あるある」と笑いが漏れるこうしたイラストが、山田さんの作風だ。

 山田さんは約5年前から、本業であるウェブデザインの傍らイラストを描き始め、ツイッターなどに投稿してきた。休止を経て、昨年末から画像投稿サイト「インスタグラム」で再開。かつて好評だった浮世絵風のあるあるネタを投稿で現在、15万人のフォロワー(閲覧者)を持つ。9月には著書も発売された。

 今回の常設スペースは「山田全自動館」。肥前夢街道の河野進也専務が、忍者村の雰囲気と山田さんの作風が合うことや、隣の鹿島市出身という縁から作品展示を打診した。描き下ろした「忍者あるある」もある。ユーモアたっぷりの作品を丁重に陳列したギャップがいっそう笑いを誘う。

 山田さんは「海外の人も多く訪れる施設。日本語が読めなくても絵だけで笑える作品もあるので、楽しんでほしい」と話す。

 観覧時間は午前9時から午後4時(土日祝日は午後5時まで)。肥前夢街道の入場料(1100円、3歳から小学生は600円)が必要。問い合わせは肥前夢街道、電話0954(43)1990へ。

■「車いすあるある」募集 誰でも使える顔はめパネル制作

 山田全自動さんは、車いす使用者の共感を呼ぶネタを作品化した顔はめパネルの制作に挑戦する。10月1日から31日まで、佐賀嬉野バリアフリーツアーセンター(BFTC)で「車いすユーザーあるある」のネタを募集する。

 普通の顔はめパネルは車いす使用者にとって使いづらいことから、誰でも使えるパネルを制作し、嬉野市の忍者村「肥前夢街道」に設置する。山田さんがイラストを担当する。

 車いす使用時によくある事柄をまとめた短文と、住所、氏名、生年月日、電話番号をメールで同BFTCの吉川事務局長、yoshikawa.h@uresino.netへ。審査結果を発表する12月に肥前夢街道で開く表彰式に来場できる車いす使用者が条件。金賞受賞者には嬉野温泉入船荘のバリアフリールーム宿泊券を贈る。問い合わせは同BFTC、電話0954(42)5126へ。

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