ハンギーを器用に操りながらヒシの実を摘み取る人たち=神埼市神埼町大依地区(撮影・山田宏一郎)

 神埼市の秋の風物詩「ヒシの実摘み」が最盛期を迎えている。神埼町田道ケ里大依地区のクリークでは「ハンギー」と呼ばれる木製たらい舟が横一列に並び、作業が進む。例年より生育が早く、収穫は10月上旬まで続くという。

 大依地区は市内でメインとなる採取場。クリークを埋め尽くすように青々とヒシが群生している。区長の中野良典さん(79)によると、収穫は50キロを見込むという。地元住民たちが「和菱」を一つずつちぎり、熟した実が落ちないように摘み取っていた。

 特産品開発を進める市は、水田栽培分と合わせ2トンの収穫を目指す。採取者が減少しているため、今年から吉野ケ里歴史公園で体験会を開催するなどPRを進めている。収穫した実は焼酎、皮は焼き菓子「ひしぼうろ」の原料となる。

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