番組を制作した大鋸あゆり放送部長。「地域医療のこれからを、市民が考えるきっかけになれば」と話す=伊万里ケーブルテレビジョン

 地域医療を担ってきた公的病院の移転問題を扱った伊万里ケーブルテレビジョン(伊万里市)の制作番組「病院は何処へ 地域医療を考える」が、日本ケーブルテレビ大賞の準グランプリに輝いた。「今、地域が直面している課題に正面から切り込んだ」と高く評価された。

 受賞作は2016年6月放送。前年末に浮上した独立行政法人地域医療機能推進機構が運営する伊万里松浦病院(同市)の、長崎県松浦市への移転計画を取り上げた。半年間掛けて取材した医師会や自治体、議員らへのインタビューをまとめ、日本の地域医療が抱える課題をさまざまな角度から浮き彫りにしている。

 制作に当たった大鋸あゆり放送部長は「医療は身近で大切な問題。視聴者の『なぜ』を大切にし、当事者として考える番組にしたかった」と制作への思いを語った。今後も取材を継続することにしており「毎日のニュースの積み重ねが評価されたことがうれしい」と喜んだ。

 ケーブルテレビ大賞は日本ケーブルテレビ連盟主催。43回目の今回は、コンペティション部門など3部門に、全国から191作品の応募があり、専修大学の藤森研教授らが審査した。同社は2010年と15年にグランプリの総務大臣賞を獲得している。

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