本年度末で廃校となる能古見小学校=鹿島市三河内

能古見小学校に保管されている浅浦分校の沿革などが記された資料

 鹿島市は、今年4月から休校している能古見小学校浅浦分校を本年度末で廃校にする。明治6(1873)年から144年続いた学びやの灯が消えることになった。

 鹿島市浅浦地区にあり、訓蒙小学校として開校。開校から3年後に浅浦小学校と改称した。1892年に二つの小学校が合併して能込尋常小(現・能古見小)となり、同年に浅浦分教場となった。

 当初は1~4年生が通い、ピーク時には在校生が150人近くいたこともあった。2005年度に在校生が初めて1桁となり、ここ数年は5人程度で推移、昨年度は2年生5人だった。今年4月から休校し、昨年と今年の入学予定だった計5人は能古見小に進んだ。

 廃校を決めた理由について、寺山靖久教育次長は「男女比がアンバランスになったことや、初めから本校に通わせたいという保護者からの要望があった」などと説明する。廃校後の校舎の活用については、市役所庁内で利用方法を検討し、その後、公共団体や行政区での利用の有無も確認していくとしている。

 1997年から3年間、浅浦分校に勤めていたことがあり、昨年も最後に2年生を担任した小崎直樹教諭(55)は「昔に比べると子どもが減っていて、さみしさはあった」と話す。地域に密着し、イベントなどで地域の老人会と触れ合ったことなどを振り返りながら、「まさか、今年が最後になるとは…。でも、2回目(の浅浦分校勤務)で何かの巡り合わせも感じた」と思い出に浸っていた。

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