バットの製造法を生徒に教えるミズノテクニクスの名和民夫さん(右)=佐賀市の北陵高

 佐賀市の北陵高(大坪健造校長、660人)で29日、イチロー選手など有名プロ野球選手200人以上の木製バットを製造してきた名和民夫さん(50)=ミズノテクニクス=の講演会があった。「クラフトマンの限りなき挑戦」と題して、ものづくりの楽しさや職人としてのプロ意識を伝えた。

 バット製造で25年のキャリアを持つ名和さんは、プロ仕様のバットを造るには10年以上の経験が必要として、「自分自身もまだ発展途中」と話した。プロ選手のさまざまな要望に応じたバット製造を通じて、選手たちの野球への熱意を感じたという。「腕一本で何億円も稼ぐ選手たちは物に強いこだわりを持っている。0・1ミリ単位のオーダーもある」と紹介した。

 ものづくり分野への就職を目指す生徒たちには、製造業に携わる心構えを伝授、「先人の教えを体得して、メリハリを持って丁寧に作業することが大切」とアドバイスした。

 講演中に、生徒たちの目の前で、バットをやすりやかんなで作り上げた。仕上げを手伝った野球部主将で3年の實松泰さん(18)は「ものづくりに携わる人の熱い思いが伝わってきた」と笑顔で話した。

 講演会は、県内ものづくり企業への就職を促す県の「戦略的ものづくりプロモーション事業」の一環で開催された。

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