集まった後援会のメンバーに「どの政党が政権にふさわしいのかを訴えていく」と話す古川氏=唐津市呉服元町の事務所

 衆院が解散した28日、小池百合子東京都知事が設立した新党「希望の党」に民進党が合流することになり、佐賀選挙区で対峙(たいじ)する県関係の自民党前職や各政党関係者は警戒しつつも短期決戦に向け士気を高めた。

 「政治家として正念場の戦い。背水の陣で全力をぶつける」。1区に立候補予定の岩田和親氏は前回、小選挙区で敗れ比例復活に甘んじただけに巻き返しへの思いが強い。野党再編の動きを「現在進行形で構図が変わり、注意深く見ている。相手がどういう形であれ、国内外の諸課題に対応できるのはどの政党かを訴えていく」と力を込めた。

 2区に出馬予定の古川康氏も「再度、信任を得て仕事をさせていただくべく堂々と戦う」と意気込む。「北朝鮮情勢にみる今そこにある危機と、少子高齢化のような静かな危機。どういう政権が国民の負託に応えられるかが問われる政権選択選挙だ」と引き締めた。

 前回同様、比例単独候補として選挙に臨む今村雅弘前復興相。名簿順位が判明するのは公示直前と先の見えない中での戦いとなるが「県内を中心に、九州を走り回って候補者を応援したい」。東日本大震災の被害に関する失言で大臣を辞任したことを踏まえ「東北復興への思いなど真意を説明し、理解をいただきたい」と思いを語った。

 民進党との野党共闘を模索してきた共産党県委員会の今田真人委員長は「小池さんは日本会議(保守系団体)の有力メンバーで安倍首相の仲間。“第2自民党”のようなもの」と批判。安保法制反対の大前提が崩れるため「共闘は基本的になくなった」と明言した。

 1区に出馬する上村泰稔氏は街頭に立ち「希望の党に本当に希望はあるか。安保法制を後押ししてきた人たち、憲法を変えてもかまわないという人たちが中心だ」と指摘、2区に立候補予定の大森斉氏は唐津市内で街演の後、取材に「混沌(こんとん)としていて私たちの口からはいろいろ言えない」と、戸惑いの表情で「混沌」という言葉を繰り返した。

 社民党県連は支持労組や団体と選対会議を開き、1、2区に出馬する民進2人への推薦白紙を確認する一方、応援はするとした。徳光清孝幹事長は「2人は県に根差して自民に対抗してきた。ここでつぶすわけにいかない」と複雑な立場を言い表した。

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