窃盗罪などに問われている元行員について厳正な処分を求めた陣内芳博頭取=佐賀市の佐賀銀行本店

 佐賀銀行の陣内芳博頭取は28日、福岡市内の2支店に侵入して現金5430万円を盗んだとして、建造物侵入や窃盗などの罪で懲役10年を求刑された元行員について「しっかり刑罰を受け、罪を償ってほしい」と厳正な処分を求めた。佐賀市で開いた定例記者懇談会で言及し、管理責任を問い、頭取を含む役員ら13人の減俸処分も発表した。

 陣内頭取は、元行員の吉田淳被告(43)から送られてきた謝罪の手紙の受け取りを拒否したと明かした。その上で「銀行にとって一番大事な顧客情報を漏えいさせた責任の重さを感じてほしい。(犯行の主従関係などで)言い分が食い違っているが、きちんと罪を認めてほしい」と述べた。

 関係者の処分は26日の取締会で決定した。頭取の役員報酬を4カ月、20%減俸するなど、経営幹部8人に加え、元行員の上司だった管理職ら5人も処分した。

 陣内頭取は「性善説に立ちすぎていたことを反省し、再発防止に銀行全体で取り組む。コンプライアンス(法令順守)意識を日常の業務に根付かせ、お客さまの信頼を取り戻す」と神妙に話した。

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