要請書を読み上げる市民団体の北川代表=唐津市役所

 九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の再稼働に反対する市民団体が28日、安定ヨウ素剤の事前配布と、必要性について住民説明会を開くよう求める要請書を唐津市と伊万里市に提出した。「再稼働を認めたわけではない」と前置きした上で「住民の安全確保のために再稼働前に行動してほしい」と訴えた。

 「玄海原発反対からつ事務所」など3団体が提出した。安定ヨウ素剤は、放射性ヨウ素を吸入する24時間以内に服用しないと効果がない。要請書では「緊急時に手元にないと、時間内に服用できない可能性がある」と事前配布の必要性を主張した。アレルギーがある人や授乳中の女性など、服用に注意が必要なケースも「住民への周知徹底が十分でない」と指摘した。

 同事務所の北川浩一代表は「福島事故の教訓が生かされてない。再稼働が近づいている危機感を持ってほしい」と求めた。服用時期の周知方法や、配布時の医師らの配置計画に関する質問状も提出した。両市とも後日回答するとした。

 「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」の石丸初美代表は事前配布を実現した長崎県松浦市や福岡県糸島市の例を挙げ「住民を守る最前線に立つ自治体から声を挙げてほしい」と要望した。 

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