まさか、全国区の知名度じゃないなんて…。佐賀県が誇るご当地グルメ「呼子のイカ」の話である。地元ではおなじみなのに、全国的にはあまり知られていないというケースはままあるが、呼子のイカが該当するとは思いもしなかった◆九州経済調査協会(福岡市)が九州エリアと九州外で、それぞれ550人にアンケートを取った。呼子のイカの認知度は九州内では8割近いが、九州から一歩出るとわずか26・4%までダウン。博多ラーメンや長崎ちゃんぽん、カステラは全国区だっただけに、さみしい限りである◆東京支社に勤務していた当時、取材先で「あの透き通ったイカは感動でしたよ」「東京では食べられませんね」などと話題に上がることもよくあった。イカの透明感を目で楽しみ、口に運んで甘さを味わう。最後のしめは天ぷらで。自然と話が盛り上がったものだった◆世界的な日本食ブームでもあり、外国人観光客にも売り込めそうだ。東京オリンピックに向けて、外国人観光客は2400万人と、ここ5年で4倍に伸びた。九州から入国する人も多く、今年上半期は231万人と前年同期比で4割増と勢いがある。いかに呼び込むか、知恵の絞りどころだろう◆きょうは世界観光機関が定めた「世界観光デー」。それにしても、呼子のイカを知らないなんて、もったいない。(史)

このエントリーをはてなブックマークに追加