総務省と公益財団法人「明るい選挙推進協会」が2005年、投票啓発用に製作したインターネット動画「希望の党☆」がネット上で話題だ。小池百合子東京都知事が立ち上げた新党と同じ名称の架空の政党が政権を奪取し、世の中が少しずつおかしくなっていくとの筋書き。協会は「12年前の作品で新党とは全く関係ないのだが…」と困惑している。

 動画は前後編で約20分。「ガメラ」シリーズなどで知られ、近く次回作「リンキング・ラブ」が公開される金子修介さんが監督を務めた。協会のホームページでの公開は既に終わっているが、4年ほど前、金子さん自ら動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿した。新党名が決まった後、動画へのアクセス数が急増しており、金子さんは「偶然に驚いた」と話す。

 作中の世界では「希望の党」への政権交代後、投票に行かない有権者が選挙権を剥奪されたり、痴漢の罪で死刑を言い渡されたりするようになり、ついには戦争が始まる。主人公の男性は選挙を棄権したことを後悔し、投票権を行使する大切さを再認識する。

 協会の担当者は「総務省や協会が何らかの意図を持っているように受け止められないか懸念している。削除を求めるべきかどうかを含め検討したい」と話した。【共同】

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