昨年8月末に閉館している太良町特産品振興施設「しおまねき」。産学官連携で運営の再開を目指している=太良町

 昨年8月末に経営不振で閉店した太良町特産品振興施設「しおまねき」を、町が産学官連携で再開する準備を進めている。豊富な産物を生かし新たな特産品開発に向けた共同事業を協議しており、年度内の開設を目指す。

 「しおまねき」は2014年7月、町内の商業や農業などの有志でつくる「たら特産品振興株式会社」が運営母体となってオープンした。国道207号沿いの町立病院近くに、木造平屋建て456平方メートルで建設。土地購入費や建設費などで約2億2千万円をかけた。

 生産者が販売や加工まで手掛ける6次産業化を目指して取り組んだが、売り上げは初年度約5800万円、2年目は約7千万円、昨年は8月までで約2千万円にとどまり、3年連続の赤字だった。赤字は累計約3千万円に上り、閉館に追い込まれた。

 施設に木材を活用することで県森林整備加速化・林業再生事業補助を1425万8千円受けていた。閉店期間が長引くと返還を求められる可能性があるという。このため、町は再開を目指し今年1月に指定管理者を公募した。2者が申請したものの、計画書が不明瞭などとして採択しなかった。4月にも再公募したが応募者がなく、直営を視野に検討していた。

 共同事業の相手先は協議中を理由に公表していない。町商工観光課は「話し合いは順調に進んでいる。できるだけ早い段階での事業再開を目指している」と説明している。

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