民進党の前原誠司代表が、小池百合子東京都知事が設立した国政新党「希望の党」への参加を望む議員の離党を容認する案を検討していることが分かった。安倍政権に対抗し、政権交代の受け皿になるには野党勢力の結集が必要と判断した。小池氏や自由党の小沢一郎共同代表と今月下旬に都内で極秘に会談していたことも判明した。複数の関係者が27日明らかにした。衆院選に向け野党再編が加速する見通しだ。

 ■党分裂の可能性も

 ただ民進党内には小池新党との連携への慎重論も根強く、党内調整の難航が予想される。大量離脱による党分裂の可能性も出てきた。

 前原氏は希望の党との協力が進展した場合は、自由党との合流も視野に入れる。これまでに「与党候補と1対1の構図をつくるため、あらゆる手段を取りたい」と述べており、28日の両院議員総会で今後の協議の一任を取りたい考えだ。

 前原氏は26日、民進党最大の支持団体、連合の神津里季生会長と会談し、新党との連携を模索する考えを伝えた。

 これに関し民進党の柚木道義衆院議員は27日、衆院選で希望の党を含めた野党共闘を推進するため、発展的な解党と、新党設立も視野に入れるよう党執行部に申し入れた。大島敦幹事長は「重く受け止める」と述べた。

 だが党内には「離党ドミノ」の引き金となった希望の党との連携に慎重な意見がある。26日の常任幹事会でも「離党者に対抗馬を擁立すべきだ」との意見が出た。

 小池氏も27日の新党設立会見で、党の位置付けに「改革をする精神のベースにあるのは保守だ」と強調した。前原氏は党全体同士の合流は難しいと判断し、離党容認案に傾いた模様だ。

 共産党とのパイプが太い小沢氏が橋渡し役を担うことで、同党と地方レベルでの候補者すみ分けも進めたい考えだ。【共同】

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