アタックを放つ久光製薬のエース長岡望悠。2連覇に向けて期待がかかる=佐賀市の県総合体育館(昨年12月)

リーグ戦で指揮を執る久光製薬の酒井新悟監督=佐賀市の県総合体育館(昨年12月)

ベンチから選手に指示を出すトヨタ紡織九州の石黒将之監督=長崎県の佐世保市体育文化館(昨年9月)

リーグ戦で上位進出を目指すトヨタ紡織九州。写真はシュートを決める藤本拓=神埼市の神埼中央公園体育館(昨年10月)

■2連覇照準、世界一の目標意識し強化 酒井新悟監督(久光製薬)

 バレーボール・プレミアリーグ女子で2連覇の期待がかかる久光製薬スプリングス(鳥栖市)と、日本ハンドボールリーグ男子で上位進出を目指すトヨタ紡織九州レッドトルネード(神埼市)。県内を本拠地に国内トップリーグで奮闘する両チームの監督に、新年を迎えての目標などを語ってもらった。

 ◆昨年、Vプレミアリーグ女王の久光製薬の監督を引き受けた。その経緯と現在の心境は?

 当初は男子強化指定選手の監督という責務があり、引き受ける考えはなかった。しかし、前監督の中田久美さんの全日本監督就任が決まり、状況を踏まえて久光の監督就任を決断した。久光製薬は伝統あるチームで、常に日本のバレーボール界を引っ張っている。プレッシャーはあるが、素晴らしい選手がそろっており、やりがいを感じる。

 ◆総監督としてチームに残った中田氏とはどんな協力体制をとっているのか。

 中田総監督には選手のメンタルをフォローしてもらっている。リーグ開幕直前の監督就任、しかも女子の監督は初めてで不安だったが、チームのことや現場のシステムを教えられ、助かっている。

 ◆チームの現状と将来の展望をどう考えるか。

 選手層はまだ若く、伸びしろを十分抱えている。Vリーグ優勝はもちろん、世界の頂点に立つという目標を抱えており、そういう意識付けをして強化したい。男子バレーで培ってきたことをアレンジして取り入れていければと思う。

 ◆期待を寄せる佐賀のファンにメッセージを。

 選手、コーチ、監督と長くやってきたが、47都道府県で佐賀だけ試合経験がなかったので12月の佐賀でのホーム戦は特別な思いで臨んだ。これからも勝つことを第一の条件に、スプリングスの日本一のプライド、バレーボールに対する思いが伝わる熱いゲームをしたい。

■さかい・しんご 京都・花園高-国士舘大卒。実業団などでプレーした後、2002年に男子の堺ブレイザーズコーチ、09年に同監督。5年間で堺を2度Vプレミアリーグ優勝に導いた。14年に東京五輪を視野に発足した強化指定選手チームの男子監督となり、若手育成に尽力した。滋賀県出身。47歳。

■上位進出へ、核となる選手の台頭期待 石黒将之監督(トヨタ紡織九州)

 ◆今季リーグ戦は1勝1分け10敗と苦しい戦いが続いている。チームの現状をどう見ているか。

 得点力アップを課題としたシーズンで、一昨年オフからの走り込みや筋力トレーニングを経て、選手たちの成長を感じている。ただ、それ以上に他チームの補強などでリーグ全体のレベルが上がり、勝利をつかむというところまではできていない。若い選手が多く試合中に好不調の波が大きいことも負けが続いている要因だ。勝負どころのミスを止められないことが連敗につながっている。

 ◆上位進出へ向けてチームに求めるものは何か。

 選手の多くが20代前半で強い団結力が武器の一つだが、それだけでは試合には勝てない。攻守において勝負どころで「あいつに任せておけば大丈夫」というようなチームの核となるような選手が出てきてほしいと思っている。

 ◆佐賀のファンにメッセージを。

 勝ち星が遠く申し訳ない。ただ、昨年は強豪を相手に終盤追い上げて引き分けた試合もあり、少しずつだが粘り強さが出てきた。選手たちは巻き返しを目指して、日々の練習にも真剣に打ち込んでいる。

 ハンドボールは、速い試合展開と激しい接触が魅力で生で観戦すると、とても面白いスポーツ。2月から再開するリーグ戦も勝利を目指して戦うので、ぜひ会場で声援を送ってほしい。

■いしぐろ・まさゆき 愛知県の中部大在学時に大学ベストセブンに選ばれ、2003年に佐賀県神埼市のアラコ九州(現トヨタ紡織九州)に加入。主にバックスとして活躍し、05年から3年間、ドイツ・ブンデスリーグに挑戦した。14年に現役を引退。同年、監督に就任した。愛知県出身。35歳。

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