ファイティングポーズを決める寺田歩夢さん(右)と松本翔天さん=鳥栖市のベストアメニティスタジアム

 ベストアメニティスタジアムの一室。田代中3年の寺田歩夢さん(15)と鳥栖中2年の松本翔天さん(14)がミット打ちの音を響かせていた。2人とも元ボクサーの父親の勧めでグラブを手に。「勝ったとき、練習のつらさが喜びに変わる」。その一瞬を求めてパンチを繰り出す。

 寺田さんは48キロ級。相手の懐に飛び込む瞬発力が魅力だ。松本さんは56キロ級で、パンチ力は中学生のレベルを超えている。2人とも九州チャンピオンにはなったが、全国の頂点まではもう一歩。「着実に一つずつ勝って日本一になりたい」。その先に見据える夢が東京オリンピックだ。

 練習会場は、サガン鳥栖の公式戦があるときは関係者の控え室などになるスペース。ここで毎週火曜の夜だけ小さなボクシングサークルが開かれている。サンドバッグもリングもなく、練習時間も限られ環境はとても厳しいが、2人は「チャンピオンになりたい」という強い思いで乗り越えようとしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加