玄海町長の玄海原発再稼働同意表明に関して記者団の質問に答える山口祥義知事=県庁

■知事「まだ見通せぬ」、伊万里市長「配慮欲しかった」

 岸本英雄玄海町長の玄海原発再稼働への同意に対し、山口祥義知事や唐津市の峰達郎市長が慎重に状況を見極めて判断する姿勢を強調する一方、伊万里市の塚部芳和市長や長崎県松浦市長からは隣接住民への配慮を求める声が上がった。

 岸本町長の判断に対して山口知事は「一生懸命向かい合って出された結果だと思う」と理解を示した。自身の判断時期に関しては「まだ見通せない」とし、県民説明会での意見の整理、広く意見を聴く委員会の開催のほか、長崎、福岡両県が原発から半径30キロの緊急時防護措置準備区域(UPZ)に入る自治体で開く説明会、経産相や防災担当相の現地視察のタイミングなどを挙げて「しっかりと考えていきたい」と述べるにとどめた。

 一方、市全域がほぼUPZに入る伊万里市の塚部市長や松浦市の友広郁洋市長は複雑な思いを吐露した。塚部市長は「不安、反対をしている人もかなりいるということでの配慮も欲しかった」、友広市長も「原子力の重大さを考えれば、周辺自治体がどういう考えなのか、どんなことを願っているかについて、何らかの配慮があってほしいという気持ちはある」と語った。

 さらに塚部市長は「県民説明会でもほとんど再稼働への不安、反対の声ばかりだった」と指摘し、18日に開かれる知事と県内20市町の首長との意見交換会でも反対を表明すると明言。友広市長は再稼働への賛否について「説明会を終え、市民と市議会の意向を聞いた上で判断したい」とした。

 唐津市の峰達郎市長は「玄海町長として重要な判断を示されたものと受け止めている」とし、市議会が九電からの説明や現地視察を予定していることから「今後の議会での議論やその後、議会として何らかの意向が示されることになると思うので、今はその状況を見極めたい」とのコメントを出した。

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