出陣式に集まった支持者ら=三養基郡上峰町(写真の一部を画像加工しています)

■町民「現実的政策聞きたい」

 7日告示された三養基郡上峰町長選は、前回の無投票から一転、8年ぶりの選挙戦に突入した。3選を目指す現職に新人が挑む一騎打ちの構図。学校給食費の無料化予算を巡り町長派と反町長派が対立した町議会での前哨戦に続き、9600人が暮らす町の方向性を争点に、5日間の論戦が幕を開けた。

 現職の武広勇平候補(37)は前牟田地区の老松神社で出陣式を開き、約350人(陣営発表)が集まった。今泉昌久後援会長や寺崎太彦議長が「武広候補には情熱に加え、若さと実績がある。8年前のどん底に戻してはいけない」と強調。末安伸之みやき町長や県議、市議、町議、民進党国会議員の代理者も顔を見せた。

 武広氏は「給食費無料化を公約に掲げ町民目線で議論したい。県東部こそが佐賀をけん引する唯一のエリア。活気ある上峰町を取り戻したい」と声を張り上げ、ガンバロー三唱を受けて選挙カーで街演に出た。

 町政刷新を掲げる鶴田直輝候補(66)は、後援会事務所近くの駐車場で約200人(陣営発表)を前に第一声を上げた。元町役場課長の渡邊昭秋後援会長や町議らが「役場(の雰囲気)が暗くて早期退職者が出ている。上峰に新しい風を入れよう」と訴えた。

 鶴田氏は「大好きな上峰のために、住みたい、行きたい、帰りたいまちづくりをしたい」と決意を語り、最後に右手に携帯電話を握り締め「一人10人以上に電話するぞー」と全員で三唱し気勢を上げた。3人の町議と自民党国会議員の代理人3人も駆け付けた。

 8年ぶりの選挙戦に、自営業の男性(40)は「立候補表明の時期が遅かっただけに、いまいち盛り上がりに欠けている。選挙に勝つための公約ではなく、現実味のある政策を聞きたい」と求めた。経営者の60代女性は「今までの対立がどうこうと言っている場合じゃない。町のリーダーにはよく現場を知ってもらい、透明性のある行政運営を希望したい」と注文した。

このエントリーをはてなブックマークに追加