国営諫早湾干拓事業の開門調査問題で、佐賀など沿岸4県の漁業者有志が3日午前、長崎県諫早市の北部排水門付近の海上で開門を求める抗議活動をする。漁業者の海上デモは2014年3月以来、約3年ぶり。開門を巡る訴訟が混迷を深める中、開門に代わる措置として国が示す総額100億円の振興基金案に反発する漁業者が声を上げる。

 福岡県大牟田市の漁業者、松藤文豪さん(60)がデモを呼び掛けた。福岡県では昨年12月25日、漁業者有志が福岡有明海漁連に基金案拒否を求める要請書を提出したが、漁連会長は「受け入れ方針は変えない」と明言した。松藤さんは「上層部が受け入れても現場は認めておらず、世論に訴えるしかない」と話す。

 佐賀県から参加する開門派原告の一人で漁業者の大鋸武浩さん(46)=藤津郡太良町=は「基金案は国が仕掛けたまやかし。話に乗れば、有明海再生が遠のくことを多くの人に知ってもらいたい」と強調する。

 漁協など組織による抗議活動ではなく、呼び掛けに応じた個々の漁業者が参加し、100隻を超える規模になるという見方もある。

このエントリーをはてなブックマークに追加