奄美群島国立公園の海域にある世界北限のサンゴ礁(環境省提供)

 国内最大規模の亜熱帯照葉樹林がある鹿児島県の「奄美群島国立公園」が7日、正式に指定され、34番目の国立公園が誕生した。国立公園のエリアを含む「奄美大島、徳之島、沖縄島(じま)北部および西表島(いりおもてじま)」について、政府は2018年の世界自然遺産登録を目指しており、指定を弾みとしたい考えだ。

 国立公園のエリアは奄美市など12市町村の陸域と海域の計約7万5千ヘクタールで、奄美大島や喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島などで構成する。森林にはアマミノクロウサギなど希少な動植物が生息。世界北限のサンゴ礁も広がり、波の浸食でできた石灰岩の崖やマングローブ林も特徴だ。新規指定は、昨年9月のやんばる国立公園(沖縄)以来。

 世界遺産登録を目指す「奄美・沖縄」は、沖縄県側のエリアが既に国立公園に指定済みで、今回、鹿児島県側の自然保護体制も法的に位置付けられた。政府は2月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦書を提出しており、今夏にもユネスコ諮問機関による現地調査を受け入れる。

 政府は、20年に訪日客を年間4千万人とする目標の達成に向け、生態系に影響を与えない範囲で利用を促し、受け入れ環境を整備する方針だ。【共同】

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