1920年前後に製造された渦巻き型蚊取り線香(日本化学会提供)

 日本化学会は7日、化学に関する貴重な歴史資料を認定する「化学遺産」に、除虫菊を原料とした蚊取り線香や、化粧水やせっけんといった近代的化粧品の関連資料など計5件を選んだと発表した。

 除虫菊は1885年に米国から種が持ち込まれて和歌山県で栽培が始まった。90年に世界初の棒状の蚊取り線香が発売され、95年には長く燃える渦巻き型が誕生した。大日本除虫菊(大阪市)の紀州工場(和歌山県有田市)などに蚊取り線香や製造装置が保存されている。

 化学遺産には他に、魚油や肝油の研究で油脂化学に貢献した故・辻本満丸博士の資料などが選ばれた。【共同】

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