3回戦・佐賀東―滝川二 前半、中盤で激しく競り合う佐賀東MF井手威丸(左から2人目)=千葉県のフクダ電子アリーナ

 全国8強の壁は厚かった。初戦で快勝した佐賀東だったが、優勝経験のある滝川二(兵庫)の攻撃陣を止めることができず、0-5と完敗。それでも蒲原晶昭監督は「最初はサイドチェンジすらできなかったチーム。少ない3年生がこの舞台までよく引っ張ってくれた。合格点を上げたい」とねぎらった。

 警戒していた立ち上がりに出鼻をくじかれた。前半20分までに2失点。しっかりボールを保持して攻め上がる「東のスタイル」を貫き、細かくつないでゴール前を脅かす場面もつくったが、寄せの素早さなど相手が一枚上手だった。

 ただ、敗れはしたが、総体と選手権で県の頂点に立ち、今回学校初の16強に進んだことでチームは手応えを得た。入学当初から「弱い」と蒲原監督に言われ続けた川内陽一主将ら3年生の「見返したい」という意地。監督がメンバーを固定しない中で選手間に生まれた競争。それらが相まって高まったチーム力に川内主将は「自分たちが頼りない分、後輩が支えてくれた。一致団結して成長できた」とうなずいた。

 試合後のロッカールーム。蒲原監督は「3年生が向かっていく方向を示してくれた。来年は全国(の頂点)を取りに行く」と言い切った。その言葉を受け、「もっとうまくなって、いいサッカーで勝ちたい」と2年生MF小野真稔。川内主将は「来年、日本一の夢をかなえてくれるはず」と託した。

■先制弾はOB譲り

 滝川二は大量5ゴールで佐賀東を圧倒した。前半2分、山田がOBの岡崎(レスター)を参考にしたダイレクトシュートを決めて先制。攻め手を緩めず次々とネットを揺らし、最後は「攻撃陣がみんな決めていたのでプレッシャーがあった」という背番号10の持井が豪快に突き刺した。

 1回戦から10人で計13得点。山田は「みんなで刺激しあって点を取れている」と声を弾ませた。

■選手談話

 DF岸田直也 滝川二は想像以上に強かった。ただ、自分たちはものすごく弱くても16強まで来ることができた。来年はこれ以上の結果を目指してほしい。

 DF陣内琢斗 失点は自分の力不足。チームに迷惑を掛けてしまった。でも一つ勝って東高の新たな歴史をつくることができたのは誇り。下級生は成長して今年を超える歴史をつくってほしい。

このエントリーをはてなブックマークに追加