特殊樹脂の付着率を高め、作業効率や品質の向上に貢献した川原友喜さん=伊万里市のIMARI

 独自のアイデアで職場の業務改善に貢献した個人やグループを表彰する文部科学省の「創意工夫功労者賞」に、佐賀県内から4社6人が選ばれた。日々の仕事の中からヒントを得て、業務の改善や生産性向上につなげた事例を紹介する。

 製造ラインに使われる金属部品の樹脂加工を手掛けるIMARI(伊万里市)。コーティング部ディレクターの川原友喜さん(30)は、耐久性や防水性に優れる特殊なポリウレア樹脂を部品に塗装する技術を確立、付着率を従来よりも6割以上高め、作業効率と品質アップに貢献した。

 ポリウレア樹脂は部品の摩擦を防ぐなど高い効果が見込まれる一方、小さな部品に塗装するのが難しいといった課題があった。付着率を高めるために部品と樹脂の間に使う下塗り塗料を開発、部品の材質に合わせて50種類以上を調合するなど試作を重ねた。

 さらに、樹脂を空気で吹き付ける際の機器の圧力や部品との距離、噴射する穴の大きさなどを改良、効果的な付着を可能にした。

 改善した塗装技術は他の樹脂にも応用でき、自動車メーカーなどからの加工依頼も増えている。川原さんは「さらに工夫を重ねて、自社の樹脂加工技術を国内外に広めていきたい」と力を込める。

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