器具を使って背筋力を測る参加者=佐賀市の金立教育キャンプ場

肺活量の数値を見る山本正嘉教授=佐賀市の金立教育キャンプ場

 毎週佐賀市の金立山(標高502メートル)に登っている「金立水曜登山会」の高齢者会員150人を対象に、鹿屋体育大(鹿児島県)の山本正嘉教授(59)が登山と健康に関するアンケート調査を実施したところ、一般の高齢者より持病が少ないことが分かった。25、26日には会員の体力測定を実施。結果を分析し、登山のもたらす健康効果をさらに明らかにする。

 8月に行ったアンケートでは、月に4回以上登山する高齢者は糖尿病や高血圧、脂質異常、骨粗しょう症を持つ割合がすべて全国平均の半分以下だった。「予想はしていたが、それを圧倒的に上回った」。山本教授は結果に手応えを感じ取った。

 体力測定では、70歳前後の82人の肺活量や筋力、骨密度などを器具を使って調べた。結果は1カ月ほどでまとめる予定で、定期的な登山と健康との相関関係を明らかにする。

 運動生理学やトレーニング科学を研究する山本教授によると、毎週100人規模で登山を行う団体は全国的に珍しいという。

 大人数で登るため自然とペースがゆっくりになるのに加え、低山なので体に無理なく登れることが同登山会の特徴。登山歴約15年の辻益子さん(70)は「出掛けても他の人より疲れにくいし、病院にかかることもない」と効果を実感している。

 山本教授は80歳でエベレストを登頂した三浦雄一郎さんの身体機能を10年以上調べてきた。会員の数値を三浦さんや一般の高齢者と比較し、さらに研究を深める。

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