2016年に佐賀県内で発生した人身交通事故は、人口10万人当たりで全国で最も多く、5年連続で全国ワーストになる見通しになった。事故の総数は減少しており、死者数もピークだった1971年以降で最少の35人だった。

 県警交通企画課によると、年間の人身交通事故は暫定集計で7738件に上り、負傷者は1万271人。それぞれ前年に比べて823件(9・6%)、1222人(10・6%)減少したが、人口10万人当たりでは926・7件、1230・1人となり、全国で最も多い状況になっている。

 死者数は前年より13人(27・1%)減り、全国で5番目に少なく、九州では最少だった。統計を開始した1948年からは5番目の少なさで、ピーク時の71年の180人からは5分の1以下になっている。

 飲酒運転による自損事故で1人が死亡した。65歳以上の高齢者は全体の54・3%を占める19人で、このうち80歳以上は10人。高齢者の事故の内訳は歩行中と車の運転中がそれぞれ7人で、自転車は5人だった。

 県内では人身事故率の全国ワーストからの脱却に向け、広報活動や取り締まりの強化が進んでいる。交通企画課は「ドライバーへの注意喚起が浸透し、事故件数を抑えて死者数の減少にもつながっている」と分析しつつ、「依然として注意不足が事故の原因の7割を占めている。意識の向上をさらに促していきたい」と話す。

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