童子舞では、白い面などを身に着けた子どもたちが息の合った動きを見せた=太良町竹崎の竹崎観世音寺

「鬼攻め」9年連続中止

 太良町竹崎の竹崎観世音寺で2、3の両日、国重要無形民俗文化財の新春行事「修正会鬼祭(しゅしょうえおにまつり)」が行われた。最大の見せ場「鬼攻め」は、若手不足のため9年連続で中止となったが、縁起物のカシの棒を束ねて本堂に打ち付ける「大聖棒打ち切り」や「童子舞」で旧年の罪を払い、今年一年の豊作と豊漁を願った。

 3日は、赤い着物に締め込み姿の「鬼副」を務めた岡田和也さん(22)ら地元の青年2人が打ち切りを行った。「大聖」の掛け声に合わせて48本の棒の束を本堂に何度も打ち付け、ひもがほどけると、見物客が手を伸ばして取り合った。子ども2人が務めた「童子」は面や魚笠、刀や鈴など身に着けるものを変えながら、息の合った動きを見せていた。

 鬼副が本堂から鬼箱を持ち出し、締め込み姿の数十人の若者が阻止する「鬼攻め」は中止になった。有明海で採れる二枚貝のタイラギは竹崎の漁業者の主な収入源だったが、5季連続で休漁に追い込まれており、澤純滋住職(67)は「昔のようにタイラギが生息し、若者も地元で暮らせる海に戻ってほしい」と期待を込めた。

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