政府は7日、性犯罪を厳罰化する刑法改正案を閣議決定した。強姦(ごうかん)罪の被害者に男性を含め、法定刑の下限を懲役3年から5年に引き上げ。起訴するのに被害者の告訴が必要となる「親告罪」の規定を削除する。今国会に提出する。成立すれば、性犯罪に関する刑法の大幅改正は明治時代の制定以来。

 法改正を求める被害者らの声を受けて法務省で検討を進め、法制審議会(法相の諮問機関)が昨年9月、刑法改正要綱を答申した。

 現行刑法は強姦罪の被害者を女性に限定。改正案は、男性も含めた上で性交の類似行為も対象とする。名称は「強制性交等罪」に変更する。親告罪の規定をなくすのは、強姦罪のほか、準強姦罪、強制わいせつ罪、準強制わいせつ罪など。改正法の施行前に起きた事件にも原則適用する。

 性犯罪の厳罰化を巡っては、2014年10月に松島みどり法相(当時)が有識者検討会を設置。岩城光英法相(同)が15年10月、法制審に諮問した。【共同】

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