LGBTに関する中学校向けの教材キット(ReBit提供)

 LGBTと呼ばれる性的少数者の支援に取り組む団体「ReBit」(東京)が、中学校の教員に性的少数者への理解を深めてもらおうと、ハンドブックや映像を組み合わせた教材キットをつくり、ウェブサイト上で無償公開を始めた。当事者の子どもを支援する教員を増やすのが狙いだ。

 ReBitによると、当事者の子どもは自らのセクシュアリティー(性の在り方)について、思春期を迎える中学生のころに自覚することが多い。一方で、学校側からは「性的少数者について学校で教えようとしても、どう教えていいか分からない」との相談が寄せられるなど、対応に戸惑う教員も少なくない。

 教材キットのうち、教員向けのハンドブックではまず「性的少数者は40人のクラスでは2~3人くらいいる」と基礎知識を解説。その上で「笑いやいじめの対象となっていた場合は、他の人権課題と同様に対応を」と求めている。

 生徒向けの映像では、当事者のインタビューを紹介。ゲイの大学生が「自分が同性愛者かと思い始めたのは小学校高学年。大学生になって母親に打ち明けたとき、思っていたよりすんなり受け入れてくれた」と経験を語るなどしている。

 ReBit代表理事の薬師実芳さん(27)も女性として生まれたが、男性として暮らしており「私も中学生のころは誰にも相談できなかった。性的少数者が過ごしやすい学校づくりにつながることを願っている」と思いを語った。教材キットは郵送でも無償で提供するほか、小学校向けも制作を進めている。

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