女子W杯と東京五輪を目指し意欲を見せる堤ほの花=佐賀市の佐賀工高グラウンド

 昨春、佐賀工高から日体大に進学し、女子ラグビーの第一線で連戦をこなす。慌ただしい日々に「ここまで忙しくなるとは想像していなかった」と振り返る19歳は、今年8月の女子W杯アイルランド大会(15人制)と、3年後の東京五輪(7人制)の有望株だ。

 スピードと低いタックルが持ち味のWTB。日体大では1年生ながら昨年4~6月に開かれた7人制の太陽生命ウィメンズセブンズシリーズに参戦、チームは総合優勝した。7月に英国で開かれた女子7人制の世界学生選手権では日本代表の一員として準決勝でトライを決めるなど活躍し、日本代表過去最高の銅メダルを獲得した。

 9~10月の女子アジアセブンズシリーズでは、スリランカ大会でトライ王を獲得するなど日本選抜チームの総合優勝に貢献。高校時代から選ばれている15人制日本代表「サクラフィフティーン」では、12月の女子W杯予選で主力として活躍し、日本に4大会ぶりのW杯出場をもたらした。

 まさに「濃い9カ月だった」、昨年の競技生活。「大変だったけど楽しくもあり、国際舞台を経験し成長できた」と振り返る。

 ただ、目標だった7人制のリオ五輪メンバーには選ばれなかった。「自分の実力が足りなかったから。リオの決勝はレベルが高く、しっかり体をつくらなければいけないと勉強になった」。悔しい思いはしたが気持ちを切り替え、夏以降も懸命に競技と向き合った。

 今後の目標はもちろん、アイルランドW杯と東京五輪。「W杯は本戦にも出場し、男子より先にベスト8入りを果たしたい。セブンズでも代表に入れるよう頑張り、世界の中で勝ちたい」と希望を膨らませる。

 15人制と7人制の掛け持ちになるが、「ポジションがウイングなので走ることに変わりはない」と話す。7人制に慣れ親しんできたこともあり「15人制は動きが複雑。スペースが小さい分、ボールを取られないように考えないといけないし、コミュニケーションももっと必要になる」と言いつつ、乗り越える自信は十分にある。

 高3の夏にタックルを受けて左足首を複雑骨折。この年末年始は、足に固定していた金具の抜釘(ばってい)手術をかねて1週間ほど帰省した。夏場も帰省はしたが、国体予選などで余裕がなかったため「今回やっと、ゆっくり落ち着くことができた」。愛らしい笑みがこぼれた。

 ■つつみ・ほのか 嬉野市出身。ジュニアラグビースクールのコーチを務めていた父親の影響で、幼いころからラグビーに親しんだ。佐賀工高時代は女子15人制日本代表や、7人制「セブンズアカデミー」に選ばれた。双子の弟・英登も同校出身で日体大ラグビー部に所属する。

=ワンステップ=

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