全長60メートル、完成した「深孔ぐり加工機」(中央)。大型トレーラー十数台に分包して納入した=唐津市二タ子、唐津プレシジョン工場内

 唐津市二タ子の工作機械メーカー「唐津プレシジョン」(旧唐津鐵工所、竹尾啓助社長)は、大型発電機用のタービンローター軸などを加工する「深孔(ふかあな)ぐり加工機」を受注製造した。最大孔径65センチ、最大長25.5メートルの軸物を加工でき、国内既設例としては最大級という。

 電力業界では発電機の大型化と発電容量の増加に伴い、中核的な部品となるタービン軸も大型化が進んでおり、業界ニーズに対応。発電機用の大型鋳鋼品トップメーカー日本鋳鍛鋼(北九州市)に納入した。

 完成した加工機は長さ60メートル、高さ(主軸台)4.5メートル、幅6メートルで、総重量350トン。機上に最大380トンの軸材を載せて加工でき、切りくずによる孔内部損傷を防ぐBTA方式で精密に仕上げる。

 1916(大正5)年の会社設立から昨年100年を迎えた同社は戦時中、孔径46センチ、長さ20メートルの戦艦大和の主砲の孔ぐりを手掛けたことがあるが、民生用としては最大の製品となった。

 設計から完成まで1年がかりの事業となり、竹尾社長は「超大型機製造の総合的な技術力を立証できた」とし、「100周年に合わせ社名をプレシジョン(精密な)に変更した節目の年にふさわしい製品になった」と話す。

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