第7回の入札会。高単価が販売額日本一を支えるが、入札に参加する業者の表情は渋い=佐賀市の県有明海漁協

 佐賀県沖の有明海で養殖されたノリの今季販売額が9日、累計で219億2640万円に達し、販売額では14季連続の日本一をほぼ確実にした。ただ、西南海域を中心とする赤潮発生による不作や冷凍網の張り込み遅れが響き、生産量は前年同期比18・4%減の14億3740万枚にとどまっており、県有明海漁協は「楽観できない情勢」とみている。次回入札は23日。

 佐賀市の漁協本所で9日開かれた7回目の入札会では、この時期としては多い2億9044万枚が出品され、販売額は39億4730万円だった。品薄感から平均単価は13円59銭と高単価が続く。計7回の平均単価は15円25銭。

 販売価格の高騰は手放しでは喜べず、消費への影響も心配される。入札に参加した加工業者は「低い等級でも高値で買わざるを得ない。商品価格に転嫁したいが、買い手が許してくれるかが経営の分かれ道」と厳しい表情を見せた。漁協の江頭忠則参事も「生産と販売のバランスが崩れており、来年以降が心配。消費者に現状への理解も求めたい」と話す。

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