随筆集を手に、書く喜びを語る川原ヤエさん

■七転び八起き、幸せ見つけて

 唐津市鏡の川原ヤエさん(82)が佐賀新聞「手鏡」や「ひろば」欄への投稿など30年間に書きためた随筆を自費出版した。誌名は「七転び八起きと共に」。戦中戦後の労苦の中に、ささやかな幸せを見いだしてきた人生をつづる。

 川原さんが文章を書くきっかけになったのは1985年、51歳の時の「お茶の間論文」。貧しさゆえ高校進学を断念した悲しみと佐賀北高通信制で学ぶ喜びを書き、初応募で2席入選。以来、「書くことで気持ちが軽くなる」ように感じ、心の支えとなってきた。

 随筆集には23編を収載する。大分県姫島出身で戦後、唐津に移り住み、33歳で看護師となり、40歳前で結婚。折々の出来事の中に「前向きでいたい。努力してもまだだと思うことで自分を成長させたい」という思いが一貫して流れる。

 「80歳になったら本に、と思ってきた。原稿で見るのとは全然違う。夢みたい」と川原さん。「たくさん印刷して余ったら困る」と30冊製本。20冊は知人に寄贈し、残る10冊は「読みたい人がいたらどうぞ」。希望者先着10人に無料で送付する。あて先の住所は、〒847-0022 唐津市鏡1830-108。

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