今大会から競技委員長を務める鵜木伸久さん=久留米市

2回目の出場で優勝を目指す松永七海さん(神埼市)=佐賀市のアルバトロスゴルフクラブ

女子60歳以上の部で通算9回目の優勝を目指す竹本信子(鳥栖市)=福岡県の小郡カンツリー倶楽部

「全力プレーの後は良質の温泉も楽しんで」と話す武雄・嬉野カントリークラブの飯盛富雄支配人=武雄市の同ゴルフ場

「万全のコース整備で本番を迎えたい」と話す花祭ゴルフ倶楽部の安藤一平支配人=杵島郡江北町の同ゴルフ場

■鵜木伸久・競技委員長に聞く

 大会は24回目を迎え、今年から九州ゴルフ連盟競技委員の鵜木伸久さん(61)=ブリヂストンカンツリー〓楽部、久留米市=が競技委員長を務める。07年の日本シニアオープンでローアマチュアを達成するなどトップアマとして豊富な競技経験のある鵜木さんに、大会の意義や魅力について語ってもらった。

 中学生から80歳代まで幅広い世代の選手約3000人が参加する県アマチュアゴルフ選手権は、全国でも有数の規模の大きな大会。佐賀県のゴルフ好きが集まる運動会のようだ。トップ選手による優勝争いと同時に、参加者全員が競技を楽しむことも大きなポイントで、そうなるべく大会を運営したい。また、ここ数年は県外在住選手が優勝していて、6年後の佐賀国体に向けて県内の若手の奮起にも期待している。

 私は九州ゴルフ連盟の競技委員としてジュニア世代に指導する機会がある。そこでよく話すのが、「打った一球にあなたの所作が入っている」ということ。「よく飛んだ」「カップに入った」だけがゴルフではない。県アマでは上位を争うトップ選手たちが自らの振る舞いでマナーを教える。そうやって、マナーとスコアの両面で県の競技レベル向上に寄与するような大会にしていきたい。

【注目選手】

●松永七海さん(13)=神埼市千代田町=

 2度目の挑戦「優勝争いを」

 171センチの長身を生かした力強いショットは、風を切り裂いてまっすぐ飛んでいく。神埼市千代田町の松永七海さん(13)=千代田中1年=は、昨年の女子中学・高校生の部に初出場し5位タイ。2度目の挑戦となる今夏の大会に向け、「冷静なゴルフで優勝争いをしたい」と意気込んでいる。

 父和浩さんが「将来も親子で一緒にできるスポーツを」と考え、3歳からクラブを握った。小学1年で県の親子大会に初出場。「狙い通りボールが飛ぶと気持ちよかった」と、ゴルフの魅力に目覚めた。

 それからは父が営むアスパラガスハウスの一角に作った手作りの練習場で“特訓”。小学5年で76のベストスコアを達成し、県ジュニアゴルフ選手権でも上位争いをするまでに成長した。

 武器は飛距離270ヤードのドライバーショット。ただ、スコアメークの鍵になるのは「100ヤード以内のアプローチ」と考え、練習場では短いクラブを黙々と振り続ける。

 「夢はプロゴルファー」と語る13歳。まだあどけなさの残る期待の新星が大会を盛り上げる。

 県のトップを走るベテランが新たなステージで頂点を目指す。今大会から女子60歳以上の部に挑む竹本信子(60)=鳥栖市=は、「自分らしいゴルフで好スコアが出せたら」と抱負を語る。

●竹本 信子さん(60)=鳥栖市=

 新たなステージトップに 

 ゴルフとの出合いは29歳のとき。事務職で悩んでいた肩こりの解消を目的に、小郡カンツリー〓楽部(福岡県)のキャディーに転職したのがきっかけだった。

 全くの素人だったが社内コンペのために練習を開始。「運動神経がいい方じゃないから、他の人の10倍も20倍も練習しないと人並みになれない」と考え、キャディーの仕事の後に、もう一度クラブを担いで“職場”を駆け回り、さらに練習場にも通って5年で100を切った。

 その後も、仕事と練習を両立して49歳で県アマ初優勝。50代では2度の大病を経験したが、50歳以上の部でも7度の優勝を果たすなど県トップ選手として活躍を続ける。

 「健康で、まずは自分のプレーをすること。そうじゃないと好きなゴルフを楽しめないじゃない」。明るい笑顔で大会を心待ちにしている。

 老若男女が出場する県アマチュアゴルフ選手権では、華やかなウエアを身にまとった女子ゴルファーの熱戦も見どころの一つ。県の頂点を見据えるホープとベテランを紹介する。

【決勝大会コース攻略のポイント】

 県の頂点をかけた佐賀県アマチュアゴルフ選手権。一打を争う決勝では、各ホールの特徴を把握したコースマネジメントが上位進出への鍵となる。決勝大会最終日の会場となる武雄・嬉野カントリークラブ(武雄市)と花祭ゴルフ倶楽部(杵島郡江北町)の両支配人に攻略のポイントを聞いた。

●飯盛富雄支配人 武雄・嬉野カントリークラブ

 アプローチ、パットが鍵

 武雄市の茶畑に囲まれた武雄・嬉野カントリークラブ。6700ヤードのコースは高麗グリーンが特徴で、戦略的なアプローチと正確なパットが好スコアの鍵を握る。

 インコースの13番(392ヤード)は左ドッグレッグのミドル。横長のグリーン手前には大きなバンカーがあり、2打目の距離感が重要になる。

 アウトコースは右ドッグレッグの2番(パー4、344ヤード)に注目。打ち上げのティーショットだが、飛距離があればショートカットも可能だ。3段グリーンをうまく攻略できればバーディーが取れる。

 飯盛富雄支配人は「高麗グリーンは芝目を読む楽しさが特徴。思いっきりプレーした後は良質の温泉も楽しんでほしい」と話す。

●安藤一平支配人 花祭ゴルフ倶楽部

 難易度高いインコース

 白石平野と有明海を一望できる杵島郡江北町の花祭ゴルフ倶楽部。距離のあるミドルホールと難易度の高いインコース攻略が勝負の分かれ目になる。

 全体的に右に曲げるとOBになりやすい。アウトコースの2番(420ヤード)は登りでタフなミドル。ロングの7番(504ヤード)はフェアウエーキープを心掛けたい。

 インコースは池との戦い。15番(パー4、405ヤード)、17番(パー3、203ヤード)、18番(パー5、567ヤード)はいずれもグリーン手前に大きな池が待ち構え、正確なクラブ選択と強気のショットが必要になる。

 「最後まで何があるかわからない、ドラマのあるコース」と安藤一平支配人。県一を争うハイレベルな熱戦を期待している。

【大会実施要項】

 男女別、年齢別の全10部門があり、それぞれ予選・決勝大会で競う。予選は17会場で実施。県内企業に勤務する県外在住アマチュアゴルファーも参加できる。

 男子種目は80歳以上(決勝大会進出者枠11人)▽70歳以上(同84人)▽60歳以上(同160人)▽50歳以上(同184人)▽一般の部(同184人)▽中学・高校生(同8人)-の6部門。女子は60歳以上(同16人)▽50歳以上(同40人)▽49歳以下(同40人)▽中学・高校生(同8人)-の4部門で争う。

 予選大会は6月4日に県内17ゴルフ場で開き、18ホールズストロークプレーで決勝大会進出者を決める。

 決勝大会は初日が8月19日、武雄・嬉野カントリークラブ、フジカントリークラブ、佐賀ロイヤルゴルフクラブ、花祭ゴルフ倶楽部であり、最終ラウンドは20日、武雄・嬉野カントリークラブ、花祭ゴルフ倶楽部で開催する。

 決勝は、男子80歳以上が2日目のみの18ホールズストロークプレーで競い、男女の中学・高校生部門は決勝進出者8人が2日間の合計スコアで争う。他の7部門は初日の18ホールズストロークプレー上位者が最終ラウンドに進み、2日間の合計スコアで順位を決める。各部門の1位から3位に県体育協会長杯と賞状を授与する。

 参加資格は県内在住アマチュアゴルファーと県内ゴルフクラブ会員(中学・高校生は県内在住者のみ)のほか、県内企業に勤務する県外在住者も参加可能。オフィシャルハンディキャップ36まで。年齢は8月19日現在。

 予選参加料は税込み2500円、プレー費はメンバー料金(非会員の場合2000円プラス、中学・高校生は税別4000円)で、ゴルフ場利用税は免除する。

 男子一般の部3人(県内在住上位)を10月25、26の両日、宮崎県のUMKカントリークラブである「全国都道府県対抗アマチュアゴルフ選手権大会」に県代表として推薦する。

●県アマチュアゴルフ選手権大会サイト

 http://www.saga-amagolf.net/

※〓は倶の旧字

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