2年間の研修を終え、山元記念病院で働く郭強さん(左)と卞学芸さん。勤勉さと心優しい性格で患者の心もつかんでいる=伊万里市の山元記念病院

■郭さん、卞さん、先進医療に興味 日本で免許

 伊万里市の山元記念病院(山元章生理事長)で、日本の医師免許を取得した中国人医師2人が活躍している。2年にわたって研修医として外部での勤務を終え、医療技術とともにコミュニケーション能力に磨きをかけた。「高い志と心優しい性格で今や欠かせない存在」と患者や医療スタッフの信頼を集めている。

 2人は、麻酔科・内科が専門の郭強さん(38)と消化器外科が専門の卞(べん)学芸さん(38)=いずれも遼寧省瀋陽市出身。家族とともに市内で暮らしており、「子どもは言葉もすっかり伊万里っ子」(卞さん)と地域にもなじんでいる。

 日本の先進医療に興味を抱いて来日した2人。「家から遠い地域の病院で入院する患者さんは皆孤独を抱えていた。それを何とかしたいと思って」(郭さん)-。日本の地域医療の厳しい現状も知り、地域で高いレベルの医療を提供することを自らの使命と課している。日々の診療だけでなく研究活動にも意欲的に取り組んでいる。

 同病院では、外国人医師の育成に注力する。2人に続く人材も着実に育っており、今年も中国出身の女性医師が日本の国家試験に合格、4月から研修医勤務を始めた。山元理事長は「ゆくゆくは彼らが日本の地域医療を支える要になる」と話す。

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