韓国の主な歴代大統領

 韓国で大統領選が実施されました。

 Q 今回の大統領選のきっかけは。

 A 朴槿恵前大統領の任期は本来、来年2月まででしたが、親友が国政に介入したとされる事件を巡って今年3月、憲法裁判所に罷免され、60日以内に選挙をすることになりました。前大統領は賄賂を受け取ったなどとして罷免後に逮捕・起訴されています。

 Q 大統領の権限は。

 A 大統領府高官や閣僚の人事権、国会で議決された法案への拒否権、軍の指揮権など、広範囲に強大な権限を持ちます。これは北朝鮮との有事に即応できるよう、権限を集中させる必要があったことが背景にあります。5年の任期を正常に終えれば、在職時の報酬並みの大統領年金の支給や運転手の割り当てといった待遇が受けられます。

 Q 退任後に悲惨な境遇に追い込まれた人もいる。

 A 韓国で大統領経験者が逮捕されたのは朴前大統領のほか全斗煥(チョンドゥファン)、盧泰愚(ノテウ)の両氏がいます。全氏と盧氏は、いずれも大統領権限を悪用した汚職などで有罪判決が確定、後に特赦となりました。

 Q その他の大統領は。

 A 盧氏の次の大統領だった故金泳三(キムヨンサム)氏は次男が収賄容疑などで逮捕され、故金大中(キムデジュン)氏も次男と三男が逮捕されました。故盧武鉉(ノムヒョン)氏は退任後、不正資金を供与されたとの疑惑で検察の事情聴取を受けた末に自殺し、李明博(イミョンバク)氏も政権末期に実兄が逮捕されました。

 Q 原因は。

 A 大統領が強い権力を持つ一方で再選はできず、任期が終わりに近づくと求心力が著しく低下することが背景にあります。政権末期には次期政権を見据え、野党だけでなく与党内からも現政権の否定が始まります。今回の選挙でも任期を短くし再選を認めるなどの改憲論が持ち上がりましたが、主要な争点とはなりませんでした。

=Q&A=

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