本日は、七草がゆを食べていらっしゃるご家庭もたくさんあると思います。一年の無病息災を祈る日本の古い伝統行事ですが、現代にあっては、年末年始に食べ過ぎて弱った胃腸をひと休みさせるという効用に注目されているようです。さて、胃や腸に勝るとも劣らないハードな仕事をしてくれるお口にも、今回は目を向けていただければ、と思います。

 脂っこいものはお腹に悪いからと日ごろから私たちは胃や腸を心配しますが、お口の粘膜が傷つくかもと気遣うことはあまりありません。お口は食べ物の刺激を最初に受け止める場所で、熱いものや冷たいもの、辛いもの、酸っぱいもの、あるいはアルコールやタバコなど強い刺激も、それらの対応を真っ先に担当する消化器官です。このためにお口の中の粘膜はしばしば微細な傷を負っていますが、素早く治る特殊な仕組みがあるためか、私たちは気づかずに過ごしています。

 さっそく、縁の下の力持ちであるお口の中をのぞいてみましょう。歯であれば、歯みがきという簡単な習慣でケアできますが、他の部分はどうすればよいのでしょうか? 月並みな助言ではありますが―(1)刺激物との接触が過度にならないこと(2)お口の中を清潔に保つこと(3)鏡で見てあげること(4)指で押してみることが挙げられます。

 (3)で言えば、全体に薄ピンクであればほぼ大丈夫です。ところどころ赤みが強かったり、白い膜が見られたら歯科医院を受診してください。(4)であれば、歯肉を軽く指で押してみて、痛みやぶよぶよ感がないかを確認してみてください。特にさし歯や入れ歯の治療を受けた歯の周りや下の前歯周囲の歯肉も見過ごされやすい場所ですので、念入りに確認してみるとよいでしょう。一年の無病息災をお祈りいたします。(すみ矯正歯科・隅康二)

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