通信教育大手のベネッセホールディングスは9日、主力講座の小中高生向け「進研ゼミ」と未就学児向け「こどもちゃれんじ」の4月の国内会員数が計245万人となり、5年ぶりに前年を上回ったと発表した。2014年に発覚した顧客情報流出事件の悪影響が和らぎ、1年前と比べ2万人増えた。

 同時に発表した17年3月期の連結純損益は35億円の黒字と、3年ぶりに赤字を脱した。本業のもうけを示す営業利益は前期比約30%減と振るわなかったが、保有する美術工芸品などを売却し最終的な利益を確保した。

 国内会員数は今後の業績を左右する重要な指標だ。情報流出事件をきっかけに加速した減少傾向に歯止めがかかり、安達保社長は記者会見で「グッドニュースだ」と強調した。

 ただ会員数の水準は5年前の約6割にとどまる。業界ではIT関連など異業種から参入した企業が台頭しており、ニーズが高まっているデジタル教材の強化が会員数拡大の鍵を握っている。【共同】

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