真剣な表情で作品の出来を確認する十四代今泉今右衛門さん=6日午前、西松浦郡有田町の今右衛門窯

 西松浦郡有田町の人間国宝(重要無形文化財保持者)十四代今泉今右衛門さん(54)の窯で6日、仕事始めの「初窯出し」があった。昨年末に焼き上げた作品を取り出した今右衛門さんは、出来栄えに納得の表情を浮かべ、有田焼創業401年目のスタートを切った。

 窯は12月22、23日に、皿や花瓶など約350点を昔ながらの薪を使って焼き上げ、自然に冷却していた。初窯出しでは窯の繁栄と安全を祈願する神事の後、今右衛門さんが窯の封を切り、作品と対面した。雪の結晶をイメージした文様を入れた「色絵吹墨墨はじき雪文額皿」や「色絵薄墨墨はじき雪文鉢」などの出来を入念に確認し「いい色に仕上がりほっとしている。期待以上の窯上がり」と笑顔を見せた。

 今右衛門さんは「昨年は有田焼の歴史を感じ取り、時代に挑む気持ちを再確認した年だった」と節目の年を振り返り、「多くの職人が磨いてきた技術や手仕事の大切さを見つめ直し、自分の可能性を追い求めていきたい」とさらなる飛躍を誓った。

 取り出した作品は、5月に東京で開く新作個展などに出品する。

※佐賀新聞電子版(http://www.saga-s.co.jp/viewer/plan.html)に動画

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